仙仙台市主催の体験型イベント!WE QUEST+(ウィークエスト・プラス)仙台市地下鉄・謎解きゲーム 2017.10月1日〜11月26日開催!台市主催の体験型イベント!WE QUEST+(ウィークエスト・プラス)仙台市地下鉄・謎解きゲーム 2017.10月1日〜11月26日開催!

仙台の街中にある謎杜(なぞもり)探偵事務所に、新たな依頼が入ってきた。

「すみません、ぼくの姿を元に戻してほしいんですが……」

尋ねてきた依頼人は、玉ねぎのような、かぶのような、不思議な形。

突然訪れた、人ではない「依頼者」に少年が困っていると、緑色の依頼者は高い声で説明をはじめた。

「この建物の前で目を覚まして、気づいたら、こんな形になってたんです。

元は、あなたと同じような形だった気がするのですが……」

「元々人だったのに、姿が変わってしまったということですか?」

「はい、こうなる前のことも、あまり覚えていなくて」

どうしてこの探偵事務所には、こんなに記憶を失ってる人がよく来るんだろう。

少年はそんなことを思いながら、相手に尋ねる。

「……今日は、どうしてこちらに?」

「あ、それが、私の目の前に、こんなものが落ちていて」

そう言って依頼者は、頭の上にあるしっぽのようなものを使って、

一枚のメモと冊子を渡してきた。

 

「なんでもうまくいってしまうお前に、試練を与えよう。

 違う時代のこの仙台で『自分探し』をするのだ。

 謎を全て解けば、お前は『自分の居場所』に辿り着くことができる。

 その居場所にある『言葉』を唱えることで、お前は元の姿に戻る」

 

      時空のナゾビト...........

 

(なんとなく聞いたことのある名前だ)

メモに書いてある文章を読みながら、少年はちょっとそう思う。

「まだ、続きがあるんですよ」

依頼人にそう言われてメモに目を戻すと、小さな文字で何かが書かれている。

『困ったときは、謎杜探偵事務所に行くと、少年が手伝ってくれるぞ』

「なんか勝手に頼りにされてる……!」

少年は思わずそうつぶやく。

メモの挟まれていた冊子を見ると、そこにはたくさんのナゾが描かれていた。

(新たな挑戦状ってことか)

冊子から顔を上げると、依頼人が目をウルウルさせながらこっちを見ている。

所長は今日も出張中。ここは、ぼくの力の見せどころだ。

「……分かりました。お力になりましょう」

「ほんとですか?」

「ええ、もちろん!」

 

少年が腕組みをして頷くと、依頼者はぱっと顔を輝かせた。

姿も正体もナゾの依頼者と少年の謎を解く旅が始まった.....

 

主催:仙台市  共催:仙台市交通局